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ニーサ兄さん投資日記

【書評】集中力はいらない

 
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2018年1月1日からスタート。つみたてNISAをはじめ、仮想通貨や経済等に触れるブログ。低位株投資も始めました。たまに趣味の話。 投資/運用/積立投資/つみたてNISA/インデックス投資/経済/仮想通貨/個別株/

ニーサ兄さんです。

本日は、書評です。

 

理系ミステリ作家として知られる森博嗣氏の新作「集中力はいらない」

 

速筆の小説家として知られる森博嗣氏が、その速筆の秘訣や仕事の方法について語った至極の1冊です。

「集中しなさい」と学校で教えられ、「集中すること」が善だとされる社会への疑問を投げかけます。

以下、個人的に印象に残った部分をピックアップしたいと思います。


 

これまでの社会は、仕事が中心であり、人間の価値の大部分が、その人が就いている職業によって評価されていた。「将来何になりたいか?」と問われた子供は、ほとんど例外なく、どんな職業に就くかを答えるだろう。

しかし、そういった価値観は、しだいに緩んできている。どんな仕事をしていても、人間に優劣をつけるのは間違っている、と法律に定められ、そんな偏見を持たないように教育されている。

僕が、小学生の頃には「将来の夢」を書かされて、何になりたいかを答えなければいけませんでした。僕は、だいたい「医者」か、(バドミントンをしていたので)「バドミントンの選手」と答えていました。

しかし、大学生になって、地元から離れて遠くへいって、自分と向き合う時間が増えたことで、ある一つの考えを抱くようになりました。それは、

 

自分は、特にやりたい仕事無い。興味のあることは沢山あるけれども、それを仕事にしたくはない。

ということでした。

僕は音楽は好きでしたが、楽器屋やCDショップの店員にはなりたくありませんでした。楽器をやっている人というのは、こだわりの強い方が多く(いるイメージ)、接客したら疲れてしまうと思ったからです。

また、洋服が好きでしたが、洋服屋の店員も向いているようには思えませんでした。結構本気でなりたかった時期があったのですが、「ノルマがあるのかな」と思うと、大好きな服を数字で見ることは、自分にはとても辛いことのように思えたのです。

ですので、適度に休みを取ることができ、休日には自分の好きなことができるだろう、と考え公務員という選択をしました。大学生ながら、僕は「仕事をしたくなかった」。そして同時に、「やりたい仕事など無い」ということを考えたのです。

ところで、最近の子どもに夢を聞くと「YouTuber」と答える子どもが多いそうです。僕が子どもの時には考えられない職業でしたが、それも本書に書かれているように「仕事への価値観」が緩んできた証拠なのかもしれません。「自分の価値を決める仕事」から「自分が何者なのかを発信する仕事」に変わってきている。それは、仕事で優劣をつけるのは間違っているという新たな考えが世の中に浸透して生きているからでしょう。

 


 

人は、金を稼ぐために働いているのである。それを、生きることと仕事をすることを同列に考えようと無理をするから、「自分のやりたい仕事ができない」「仕事場が楽しくない」という悩みが大きくなる。仕事に、ライフスタイルを求めすぎている、という錯誤である。

最近、あまり聞かなくなったように思いますが、転職サイトなどの広告で「やりがいを見つける」とか「楽しい職場です」といった文句を、よく耳にしました(僕が就職サイトを見なくなったから、あまり聞かなくなったように感じるだけかもしれません)。

僕は、そういったものには、ほとほと興味がありませんでした。ですので、森博嗣氏が書かれていることには、とても共感しました。僕たちは仕事をするために生きているのではなく、生きるために仕事をしているのです。どんなに「やりがい」があったって、仕事は仕事であり、それは自分らしさとは対極にあるように思います(仕事をしている時は、非自分とでもいいましょうか)。


 

「一所懸命」という言葉があるように、日本には古来、1つのことに打ち込めば大成する、という考えがあり、なにか1つのことに打ち込む姿が潔く、格好良く見えたものだ。

(中略)

集中することは、合理的ではあるけれど、それが人間の本来の傾向とは言いがたい。人はもっと浮気性である。実際の浮気は、まだ市民権を得たとはいえないけれど、かつてに比べれば普通になった。離婚も増えている。

日本の社会はだんだんと、一つの事に打ち込むことがカッコよくなくなってきているように思いますね。

企業が副業を社員に勧めはじめ、プレミアムフライデーが始まり、「仕事一筋」がカッコいい時代ではなくなってきています。あるいは、「資産運用」という言葉をよく聞くようになりました。仕事に打ち込んで、お金を稼ぐというスタイルは古くなってきているのかもしれません。

僕も、やらなきゃいけない仕事は勿論やりますが、「仕事一筋」というわけでは全然ないですし、これを読まれている方も、「仕事はきちんとやるけど、それ以外にもやりたいことが沢山あって、それを楽しむ生活がしたい」と思っている方は多いのではないでしょうか

もしかしたら、高度経済成長期の頃から、日本人はずっと「あれがしたい」「これがしたい」と思っていたのかもしれません。

やっと、それが実現できる時代が到来したように感じます。

そういう意味では、この「集中力はいらない」は、とても時代を捉えた本です。

勿論、森博嗣氏の執筆に関するハウツーを知ることができるという意味でも貴重ですが、過労死や自殺が問題視され、「働くことは良いこと」から「働きすぎるのは悪いこと」に変わりつつある今の社会に必要な「分散思考」を上手く説明しています

理系ミステリの森博嗣ファンでしたが、また一つ、森博嗣氏を好きになりました。

短いですが、これを書評としたいと思います。

 

以上。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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